賃貸営業マンがこっそり教える。引っ越し初心者が失敗しない為のお部屋探しとは?②初期費用・手数料編

こんにちは、不動産ライターのたつや(@tatsuya286)です。

今回は、引っ越し初心者が失敗しない為のお部屋探し。

初期費用・手数料編です!

前回、お部屋探しには心構えが何より大切とお伝えしました。

→賃貸営業マンがこっそり教える。引っ越し初心者が失敗しない為のお部屋探しとは?①事前準備・心構え編

ですが、せっかく良い部屋に引っ越しても、

今までと全く同じ家具、家電、室内が全く同じ環境だったらどうですか?

 

この際、欲しかった物に買い替えたい!

その為には、引っ越しの費用を抑えるポイントを理解しておきましょう。

こんな悩みはありませんか?

・引っ越しにお金を使い切ったら、新しい家具、家電が買えない・・

・少しでもお得に引っ越ししたいけど、良く分からない費用がたくさんある・・

・不動産会社によって見積もりが違うのってなんで??

1つでも気になる事がある方は、ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。

引っ越しにかかる費用についてまとめていきます!

初期費用、手数料の仕組みを知ろう

1回の引っ越しにどのくらいの費用がかかると思いますか?

家賃5ヵ月分を用意しようと言われるように、家賃10万円の部屋であれば、約50万円ほど必要になります。

月の手取りが25万円なら給料2ヶ月分ですね。

 

新しい住まいを求めていたとしても、決して安い金額ではありません!

できる限り、初期費用は抑えたいのではないでしょうか?

費用を抑える為には、費用についてしっかり理解することが大切です。

賃貸の引っ越しの際にかかる費用は何か?

また、不動産仲介会社がどうやって儲けているかを見ていきましょう。

仲介手数料が無料、半額、一ヶ月分!何でこんなに違うの?

賃貸の割引と言えば仲介手数料!

というイメージの方も多いのではないでしょうか?

実際に、世の中の不動産会社を見てみると、

・仲介手数料は全て半額!(家賃の0.5ヶ月分)

・仲介手数料無料物件取扱い!

・ファミリー限定さらに10%割引!

こんな広告を目にしたことがあるのではないでしょうか?

不動産の業界ルールで、仲介手数料は家賃の1ヶ月分+消費税までと決まっています。

家賃の1ヶ月分以上を請求されることは無いでしょうが、念のため注意しておきましょう。

 

基本的に、不動産仲介会社は、仲介手数料が主な収入源になります。

これは会社によって異なりますが、

・ブランドマンションやタワーマンションを正規手数料で紹介する。

・全ての仲介手数料を半額にして件数をこなしていく。

仲介会社によって異なりますが、

・仲介手数料無料!!

という大盤振る舞いのお部屋もあります。

さすがに無料になってくると、タダ働きに見えますよね。笑

なぜ、仲介手数料半額!もしくは無料!になる物件があるのでしょうか?

実はオーナーから手数料を持っている?

不動産仲介会社の収入源である、仲介手数料が無料になる事に疑問を持つ方もいるでしょう。

これは、物件を保有しているオーナー(大家さん)から仲介手数料が発生している事が多いです。

賃貸物件で空室が続くと、大家さんは困ってしまうので、早く借りたい人を見つけてほしくなります。

そこで、引っ越す人が負担することが多い仲介手数料を、大家さんが不動産会社へ支払うのです。

そうすることで、初期費用の負担を減らして、入居しやすくするという仕組みになります。

 

こういった物件を見つける事ができれば、仲介手数料を抑える事で、初期費用を減らす事ができます!

ただ、空室が続いているという事は、何か問題があるケースも多いので、費用だけに注目せず、肝心のお部屋もしっかりチェックしましょう!

AD(広告費)って何?

皆さんはAD(広告費)って聞いたことがありますか?

これは大家さんから不動産仲介会社に支払われる紹介料だと思ってください。

AD(広告費とは?)

AD:advertisementの略称。不動産業界においては、大家さんから不動産仲介会社に支払われる「広告料」になります。

つまり、

「ウチの物件に入居者を付けてくれたら広告宣伝費を払うから頑張ってねー!」

という事です。

営業マンは目標数字がありますから、同じ手間暇をかけるならAD付き物件を提案する理由も分かりますね。

また、ADがあるからこそ、仲介手数料を半額や無料にできるという側面もあります。

当然、物件によってADの有無は異なります。

仲介手数料無料の広告につられてお部屋を決めたら、そのお部屋は仲介手数料の割引がない(仲介手数料1ヶ月分)なんてこともあるのです!

見積もりをもらう際に、きちんと割引可能かを交渉するのがいいですね。

初期費用を抑えるには?

ここまでは仲介手数料に絞ってお伝えしてきました。

改めて、初期費用にどんな費用がかかるのか確認していきましょう。

・敷金

家賃の1ヶ月分から2ヶ月分かかる事が多いです。

家賃滞納や、退去時の原状回復に充てられる費用です。

なので、一部、もしくは全額戻ってくる可能性がある費用になります。

 

敷金0ヶ月分という物件もありますが、

多くの場合、退去時のクリーニング費用として、別途請求されることが多いので注意が必要です。

・礼金

皆さんが最も嫌いな項目ではないでしょうか?笑

お部屋を借りる人が、大家さんに対して支払う費用になります。

名前の通り「礼金=お礼のお金」という事です。

 

礼金0ヶ月分という物件も多いですが、新築や築浅だと1ヶ月分~2ヶ月分かかる事が多いです。

・前家賃(日割家賃)

基本的に家賃は前払いです。

つまり、翌月分の家賃を、その前の月に支払う事が一般的です。

5月15日入居の場合、

・5月16日~31日までの日割家賃

・6月分の前家賃

上記がかかる場合が多いですね。

 

では、5月1日入居の場合はどうでしょうか?

「いきなり家賃2ヶ月分はきつい・・」

こういうケースもあるので、6月分は初期費用に含まない交渉をする事もできます。

・火災保険

火災はもちろん、水漏れや盗難、風水災害の保障が含まれている事が多いです。

基本的に、賃貸契約では必須になります。

・鍵交換

防犯上、新しい鍵を作成します。

管理会社によっては前の鍵を利用することで、費用を抑える事ができる場合もありますが、安全上、交換しておく事をおススメします。

・家賃保証手数料

賃貸契約において、

保証会社利用必須!

というケースが増えてきました。

簡単に言うと、

連帯保証人の変わりをしてくれる会社です。

 

連帯保証人をたてられない入居者。

家賃滞納の督促が大変な大家さん。

どちらにもメリットがある為、保証会社必須にしている物件が多いですね。

 

家賃をきちんと支払える人からすると、

「何で俺が保証会社を使わないといけないんだ・・」

という気持ちも分かります。

 

将来的に、失業、病気になって収入が減ってしまうリスクを、

大家さんがカバーしたいからという事で理解してあげましょう。

 

どうしても払いたくない!

という事で、家賃2年分を前払いにする事を条件に、保証会社を外したというケースもある事はありますが。笑

知っておきたい、大手は仲介手数料が安い分・・

「大手なら割引もしてくれそう!」

というのは、ある意味正解で、ある意味不正解です。

 

実際に、仲介手数料は全て半額!という会社も多いですからね。

注意点としては、

先ほどの初期費用以外のサービスで利益をあげている!

という事が多いです。

 

一例をあげていくと、

・コンシェルジュサービス

・24時間サポート

・入居者限定のクーポンサイト

・入居前、害虫駆除サービス

・電気、ガス、インターネット加入

・その他、オプションサービス

こういったサービスが強制、もしくは任意で紹介される場合が多いですね。

仲介手数料で利益をあげなくても、入居率があがれば売り上げがきちんとあがる仕組みになっています。

 

いつも片手で操作しているサービスに似ていませんか?笑

 

初期費用は抑えられたけど、使わないサービスにたくさん加入してしまって、毎月の固定費がかかってしまわないように注意しましょう!

もしも私がお客さんの立場だったら・・

初期費用をできるだけ抑えたい・・

そう思ったらポイントは3つです。

①事前に予算を伝えておく

初期費用にかけられる予算は正直に伝えておきましょう。

・希望予算

・限界予算(どうしても住みたい物件が見つかった際の上限)

それぞれ決めておけば安心です。

 

理想の部屋が見つかったのに、予算が足りない・・

 

そんな悲しい思いはしたくないですからね。

②お部屋毎に仲介手数料を含む見積もりをもらう

同じ会社、同じ営業マンであっても、物件毎に費用が変わるのは先述した通りです。

1つ目の物件で仲介手数料が無料であったとしても、別の物件では仲介手数料を割引できない場合もあります。

思い込みで判断せず、きちんとお部屋毎の見積もりを確認しておきましょう。

③信頼できる営業マンとの関係を築いておく

信用できそうな営業マン。

正直に話してくれる営業マンがいたら、きちんと信頼関係を築いておくのが大切です。

 

営業マンも人間ですから、信頼してくれるお客様には、できる限り良い条件で提案したいものです。

友人や知り合いに不動産関係者がいたら、信頼できる営業マンを紹介してもらうのもいいでしょう。

営業マンを味方につければ、初期費用で損する可能性はグッと減ります!

 

ぜひ、理想のお部屋に、満足のいく費用で引っ越しを成功させてくださいね!

 

次回は、

実際にお部屋探しを始めよう!

理想の住まいが明確になって、予算についても知識がついたら、実際のお部屋を探しにいきます!

引っ越しの時、最も楽しい時間でもあり、

最も時間がかかってしまう部分でもあります。

効率よく理想の住まいを見つける為の方法をお伝えしていきますね。

→賃貸営業マンがこっそり教える。引っ越し初心者が失敗しない為のお部屋探しとは?③物件検索編

 

それでは次回もよろしくお願いします!

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たつや@3年後にサイドFIRE

個人向け営業10年以上 【コンセプト】営業が幸せだからこそ、お客様を笑顔にできる。 【経歴】新卒で同期最下位のダメ営業マン→退職してフルコミ営業→30代で無収入、無貯金→未経験の不動産業界にて2回転職→大手企業の営業マンとして管理職に昇進→営業マンにとって役に立つ情報を発信しています。