株式投資はリスクがあって危ないから辞めたほうがいいという話を、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
株式投資=危険
株式投資=リスクが高い
株式投資という行為自体が悪いと思い込んでいる人が多いです。
しかし、株式投資から得られる利益でお金の不安なく暮らしている人がいるのも事実です。
株式投資は危険でリスクのある行為なのでしょうか?
結論としては、危険な株式投資をする投資家と、そうでない投資家がいるというのが答えになります。
今回は株式投資がなぜ危険と思われてしまっているかの解説と、初心者が避けるべき危険な3つの行為について解説していきます。
目次
株式投資は危険でリスクのある行為なのか?
株式投資とは、企業が経済活動をするための資金調達の手段の1つです。
ですから、もちろん違法性もなく、むしろ経済発展には必要不可欠といえるでしょう。
それにも関わらず、株式投資は危険でリスクの高いギャンブルだと思っている方が多いのはなぜでしょうか?
日本人が投資を避けるには、大きく2つの理由があります。
①一攫千金を狙ってギャンブルのように株式投資をする人がいるから
株式投資をする為に、全財産を注ぎ込んだり、借金をして投資をする人もいます。
結果として大損してしまう人もいますので、そういった人たちから投資の話を聞いた人はどう思うでしょうか?
株式投資をして大損したという結果だけ見て「投資は危険でリスクがあるんだ・・」と勘違いしてしまいます。
また、テレビやインターネットで投資について調べてみると、
「株式投資で自己破産!」
「全財産を投資で失ってしまった!」
こういった「投資=危険」というニュースを目にすることが圧倒的に多いでしょう。
投資を謳った詐欺や怪しい話も多いですから、正しい知識を身に付けないと損してしまう可能性はあります。
しかし、投資は全て悪いと思い込んでしまうことで、せっかくのチャンスを失っているのかもしれません。
偏ったニュースや、表面的な結果だけに振り回されず、本質をしっかりと勉強していく必要があるのです。
②お金の教育を受けていないから
人間は知らない事、未経験の事に対しては、不安や恐れを感じてしまいます。
これは生物として生きていく為には必要不可欠な感情ではありますが、新しい挑戦をする為の足かせにもなってしまいます。
日本は資本主義ですから、経済活動をする上で、株式は非常に重要な存在になります。
しかし、株式投資について教わることは無く、社会人になったら良い会社に就職して、労働して、給料をもらうという事を学ぶ機会が多いのです。
労働をせずにお金を受け取るという事は、一般的には非常識であり、株式投資に対しての不安や恐れに繋がってしまいます。
株式投資を活用しているお金持ちは、知識や経験もありますから、株式投資を続けていくでしょう。
株式投資から得られる利益に対しては、課税される税金も約20%なので、労働から得られる給与所得に対して課税される税率よりも低いのです。
配当所得の税率は所得税15%、住民税5%と金額に関わらず一定に課税されます。
あなたの給与所得の税率と比べてみていかがでしょうか?
※2020年6月現在、復興特別所得税が2.1%課税されています。
お金持ちのお金が、さらに増えていくようにできているという事実があることを知り、投資をしないことが1つのリスクになるという事を理解していきましょう。
株式投資は投機やギャンブルとは異なる
一般的には、株式投資を含めた「投資」と、「投機」「ギャンブル」が混合されてしまっていることが多いです。
投資、投機、ギャンブルについて、それぞれ確認をしておきましょう。
投資(Investment)とは?
価値を生み出す物やサービスにお金を出資する事で、そこから発生した利益の一部を得る行為になります。
株式投資は、企業に対してお金を出資する事で、企業が価値のある物やサービスを提供して利益を得ていきます。
その利益の一部が、配当金や優待として株主に還元されるので、株式投資と呼ばれています。
投機(Speculation)とは?
市場の機会にお金を投げることで、お金を増やすという行為になります。
FX(為替)や株式を短期間で売買を繰り返し、利益を得ようとする行為です。
多くの人が取引をする市場において、割安、割高を見抜き、その差益を得るので、増えた利益を受け取るという目的ではありません。
瞬間的な判断と取引が必要になるので、副業や、会社員の片手間で行うにはハードルが高いです。
ギャンブルとは?
競馬や宝くじのように、大勢が胴元にお金を出し合い、勝った人が決まった割合の配分を受け取るゲームになります。
ギャンブルにおいては、参加者が出し合ったお金の総額から、主催者が運営料や利益を取った後の金額になるので、繰り返し続けていくと、必ず損をしてしまうということになります。
ちなみに、競馬の場合、集まったお金の75%が参加者に還元されると言われています。
宝くじは45%と言われているので、宝くじを100万円買った時点で55万円は胴元の利益になるという事ですね。
娯楽としては良いのかもしれませんが、損する前提のギャンブルを投資とは言えません。
株式投資で危険な3つの行為とは?
株式投資は投機やギャンブルとは違うとはいうものの、株式投資も「投資」ですから、リスクもあれば危険な行為もあります。
ここからは株式投資の初心者がやってしまいがちな危険な3つの行為を解説していきます。
危険行為①1つの銘柄に集中投資
資産運用の大原則として、分散投資があります。
どんなに株式市場が盛り上がっていて、株価が上がっていたとしても、災害や予期せぬ経済変動が発生して、一瞬で暴落してしまう可能性もあるからです。
分散投資というと、株式、債券、不動産など投資先の商品を分散することや、日本国内、先進国、新興国と投資先の国を分散するということもあります。
株式投資においても、1つの銘柄にいくらまでの投資金額にするかという事も大切になるのです。
どんどん値上がりしているからといって、1つの銘柄に自己資金の全てを投資してはいけません。
1つの銘柄に対して、自己資金の15%前後に分散していくのが良いと言われています。
投資の格言の1つに「卵は一つのカゴに盛るな」という言葉があります。
これは分散投資の重要性を表しています。
もし20個の卵があったとして、一つのカゴに盛っていたらどうなるでしょうか?
そのカゴを落としてしまうと、20個の卵が全て割れてしまいます。
一方で、5つのカゴに4個ずつ卵を盛っておけば、一つのカゴを落としたとしても、残り4つのカゴに入っている16個は守られているということです。
株式投資においてもリスクを分散するという事を意識して投資をしていく必要があります。
銘柄を分けるのはもちろんですが「会社」だけでなく「業界」を分散するという事も大切です。
しっかりと戦略をたてて投資をしていくことで、危険な投資を避けることができるのです。
危険行為②目先の値動きに振り回されてしまう
例えば、「安定した高配当」を目的に投資を始めたにも関わらず、勝った銘柄の株価が上昇したから、利益を確定したくて早めに売ってしまう。
短期的に見れば利益になっていますが、配当金を受け取り続けるという中長期的な利益は失ってしまいます。
もしくは、値下がりしたら割安な株を買おうと思っていたが、さらなる値下がりが怖くなってしまって、想定していた株価になっても投資ができなくなるなど、
頭では分かっていても、目の前で株価が上下していると、実際にお金を投資するという行為が行えなくなってしまう事もあります。
その場その場の値動きで戦略をコロコロと変えてしまっていては、継続した成果を得るのは難しいでしょう。
どうしても不安で行動ができないという人は、失っても大丈夫と思える少額の投資から始めていくのがおすすめです。
危険行為③色々な手法に振り回されてしまう
ファンダメンタルズ分析をして株を買ったのに、予想と反して株価が下がってしまう事もあります。
値下がりの不安から、もっと儲かる手法があるのではないかと考え、テクニカル分析も勉強を始めてみた結果、売り時と判断して全て売却してしまったとします。
結果として、徐々に値段があがっていき、当初の手法で続けていれば成果に繋がったというパターンは初心者にありがちです。
ファンダメンタルズ分析:企業の売上や利益、将来的な事業展開など、企業の価値に注目する分析方法になります。
テクニカル分析:株価の上下や売買高、チャートの動きに注目して買われすぎ、売られすぎなどに注目する分析方法になります。
株式投資には様々な分析方法があるため、A分析では買い時でも、B分析では売り時かもしれません。
結局、手法を参考にして投資をしているようで、自分の不安に負けて都合の良い結果を集めてしまっているのです。
株式投資が危険かは扱う人次第である
株式投資という行為自体が悪いと思い込んでいる人が多いですが、そんなことはありません。
株式は、資本主義社会において経済活動に欠かせない存在になっていますし、株式投資の恩恵を受け、お金の不安なく暮らしている人もたくさんいます。
それでは、株式投資は危険でリスクのある行為なのでしょうか?
改めてになりますが、危険な株式投資をする投資家と、そうでない投資家がいるというのが答えになります。
車の運転と理由は同じです。
交通ルールを無視して自分勝手な運転をすれば、事故を起こして怪我をしてしまいます。
しかし、車自体が危険なのではなく、車を運転する運転手によって、車は危険にもなれば、安全で便利な道具にもなるのです。
制限速度を守らない運転手と、投資予算を超えて投資してしまう投資家。
教習所に通わず無茶な運転をする運転手と、知識もなく無茶な投資を繰り返す投資家。
遅かれ早かれ、事故を起こしてしまう可能性が高いのは誰にでも分かりますよね。
株式投資は、無茶な投機をして破産する人もいれば、堅実に積み立てて資産を形成していく人もいます。
しっかりと使いこなせば、お金の不安を減らす最強のパートナーになってくれるでしょう。
株式投資を経験したことがなければ、不安になるのは当然です。
むしろ、初心者にも関わらず、不安が全くない人の方が、車の運転と同じで危ないですよね。
いきなり高速道路を走らずに、教習所で少しずつ練習していくのと同じように、
まずは大切な資産を全額投資にまわさず、少額投資から慣れていきましょう。
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