つみたてNISAと一般NISAの違いと選ぶポイントを解説!

資産運用を新しく始めるなら、税制優遇制度であるNISA(ニーサ)を活用するのがいいでしょう。

NISAって言葉はほとんどの方が聞いたことあると思います。

ですが、

・結局どっちが良いの?

・つみたてNISAと一般NISAって何が違うの?

・NISAのメリットって何?

という疑問を持っている人も多いです。

今回、つみたてNISAと一般NISAの違いを、通常の証券口座での取引との比較をしながら、結局どちらのNISAを選ぶべきかを解説していきます。

NISAってそもそも何?

簡単に言うと、株式の売買や、投資信託の配当などで利益がでた場合に、

利益に対して税金がかかりませんよという制度です。

NISAって何でつくられたの?

NISAという非課税制度を整えることで、日本国民にもっと投資に取り組んでもらおうという事で制度化されました。

投資を推進する理由としては、みんながお金をタンス預金や貯蓄ばかりしていると、お金が市場にでまわらなくて経済が停滞してしまうからですね。

投資をして利益がでた場合に、税金がかからないのであれば、少額からでも投資を始めてみようという人にはピッタリの制度ですね。

誰がNISAを利用できるの?

つみたてNISAも一般NISAも20歳以上なら基本的に誰でも口座開設ができます。

銀行や証券会社で開設することができますが、お店に出向く必要はありません。

ネット証券で口座開設をする際に、合わせてNISAの口座開設もすることができます。

一般の証券口座で資産運用をする場合

ここからはつみたてNISAと一般NISAのメリット、デメリットを理解していく為に、前提として、一般の証券口座はどういった仕組みなのかを理解しておきましょう。

そうすることで、NISAの特徴をより深く理解することができます。

①取引の金額には制限がない!

証券口座で株式や投資信託の売買をする際に、金額には制限がありません。

10万円からでも始められますし、1000万円、10億円、自由に資産運用ができます。

②どんな金融商品を買っても良い

証券口座で売買できる金融商品には制限がありません。

ハイリスクハイリターンな金融商品であっても、取引口座を開設すれば、自由に商品を選ぶことができます。

③税金は利益に対して20%課税される

株式の売買や投資信託で配当で利益を得た場合、利益に対して20%の税金が課税されます。

※正確には所得税15.315%、住民税が5%で20.315%になります。

④損失がでた場合、利益と相殺する損益通算ができる

1回の取引ごとに税金を計算していては大変なので、年間でどのくらいの利益(もしくは損失)がでたかを集計して税金計算、支払いになります。

なので、1回の取引で5万円利益がでたとしても、その後、10万円の損失がでた場合、マイナス5万円なので税金はかからないという事になります。

利益と損失を相殺して税金を計算することを損益通算といいます。

損益通算とは?

一定期間内において、株式の売買などで利益と損失がでた場合に、合算して税金を計算する仕組みになります。

トータルがマイナスであった場合、税金はかかりませんし。

また、確定申告を行うことで、マイナスの損失を、最大3年間繰り越しをして控除することもできます。

⑤保有期間の制限はない

株式や投資信託を購入した後、いつまで保有していても問題ありません。

値段が下がって損失がでていたとしても、売却せずに長期間保有して、

値段が上がってきてから売却するという事も自由にできます。

※取引口座には一般口座と特定口座がある

証券口座の一般知識として、通常の取引口座には、一般口座と特定口座があります。

1つだけ大きな違いがあり、確定申告が必要か不要かの違いになります。

特定口座は年間の取引報告書を証券会社がつくってくれるので、特に理由がなければ、特定口座を開設しておくのが良いでしょう。

一般NISAのメリット・デメリット

ここからは通常の証券口座と比較しながら、一般NISAのメリット、デメリットを確認していきましょう。

メリット

一般NISAで取引した場合、利益に対しての20%の税金が非課税になります。

非課税制度と言われているNISAですので、税金面で優れた口座になります。

デメリット(制限)

一般NISAの場合、年間の投資上限額は120万円までと決まっています。

その為、1ヶ月で120万の株式を購入したら、その年の一般NISAの非課税枠はなくなります。

期間内に60万分を売却したとしても、その分、60万円分の枠が復活するという事はありません。

 

その為、短期間で繰り返し売買を行う場合、一般NISAのメリットはあまり受けられなくなります。

もちろん120万円を越えた場合、通常の証券口座で取引をすることはできますので安心ですね。

 

次に、一般NISAで売買できる金融商品には制限があります。

一般NISAで取引が認められている金融商品でないと売買ができません。

 

そして、一般NISAで損失がでた場合、通常の証券口座と損益通算ができず、損失の繰り越しもできないという点には注意が必要です。

 

最後に、一般NISAの非課税投資期間は5年間になります。

年間120万円を5年間なので、600万円分まで非課税で投資できるのが一般NISAという事になります。

つみたてNISAのメリット・デメリット

ここからはつみたてNISAのメリット、デメリットをまとめていきます。

通常の証券口座、そして、一般NISAと比較しながら確認していきましょう。

メリット

一般NISAと同じく、利益に対しての20%の税金が非課税になります。

そして一般NISAが5年間であったのに対して、つみたてNISAは20年間、非課税で投資を続けることができるので、より長期間、資産を積み立てしたい方に向いています。

デメリット(制限)

つみたてNISAの場合、年間の投資上限は40万円までになります。

短期間での取引で見ると、一般NISAの120万円を下回ってしまいますが、

20年間で考えると、合計800万円まで非課税で投資できるので、合計金額ではつみたてNISAの方がメリットがあります。

 

次に、一般NISAに比べて、投資対象の商品がより厳選されています。

つみたてNISAの場合、金融庁が定める基準を満たしている商品が対象商品になるので、選べる選択肢は限られます。

しかし、投資初心者にとっては手数料が低く、長期保有に向いている商品から選べるので、メリットともいえますね。

 

そして、つみたてNISAも、一般NISAと同じく通常の証券口座との損益通算や、損失の控除もできません。

 

最後に、つみたてNISAは20年という期間が定められているので、20年経過したら、売却をするか、通常の証券口座に移管する必要があります。

移管の際に値段が下がってしまっていると、その後、売却時に利益がでた場合に課税対象になるので、将来の売却のタイミングンは注意が必要です。

つみたてNISAと一般NISAのどっちを選ぶ?

つみたてNISA口座と一般NISA口座は、どちらか1つしか口座を持つ事ができません。

株式の取引など、短期間で売買するのであれば、一般NISA口座にメリットがありますが、

投資初心者で、少額をコツコツ積み立てていくのであれば、つみたてNISA口座の方がハードルが低く算入できるといえますね。

毎月の積立額を基準に考えればオッケー

月々3万円の積み立てから始めようという場合、年間40万円の枠の範囲内なのでつみたてNISA口座で良いですね。

また、これから投資を始めていく投資初心者であれば、短期間での売買よりも、まずはコツコツ積み立てていく投資からスタートした方が続けやすいので、つみたてNISA口座からで問題ないです。

大切なのは何を買うか?

つみたてNISAと一般NISA、それぞれの比較をしてきましたが、最大の特徴は利益に対して税金がかからないという事です。

その為、どっちのNISA口座かというのも大切ですが、開設したNISA口座で、どの金融商品を購入するかが一番大切です。

せっかくNISA口座を開設しても、損失がでてばかりでは、利益に対して非課税というメリットを享受することができないですからね。

 

とはいえ、つみたてNISAの場合、金融庁の基準をクリアーした株式投資信託など、ラインナップは厳選されているので、まずは少額からでも資産運用を始めてみるのをオススメします。

つみたてNISAでどんな商品を買っていくか、より詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

→【米国株】投資初心者は個別株ではなくETFからスタートしよう。

→ETFと投資信託の違いを分かりやすく解説!

つみたてNISA口座はネット証券で開設しよう

これから投資を始める投資初心者にとって、税制の優遇が受けられるNISA口座は、是非とも活用したい制度です。

つみたてNISA、一般NISA、どちらであっても、ネット上で簡単に開設することができます。

積み立てにおすすめな投資信託やETFなどの金融商品は、ネット証券で口座開設をすれば、スマホやパソコンで気軽に確認、取引ができます。

資産運用を始めていくにあたっては、まずはネット証券で口座開設とNISA口座の申請から始めましょう。

超初心者であっても、ネット証券であれば、簡単に口座開設をすることができます。

→30代サラリーマンの資産運用の始め方【超初心者でも1週間でスタートできる】

全くの投資初心者であっても、資産運用を開始するための準備、継続するポイント、最初に取り組むべき手順を確認することができます。

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たつや@3年後にサイドFIRE

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