資産運用を始めようとすると「ETF」とか「投資信託」という言葉を、
耳にする機会があったという方が多いのではないでしょうか。
結論として、ETFも投資信託も資産運用をしていくのに、非常に力になってくれる金融商品になります。
- 興味はあるけど、ETFと投資信託の違いは何?
- 配当を増やしたいけど、ETFと投資信託でどっちがいいのかな?
- ETFや投資信託はどうやって購入すればいいの?
今回は、ETFと投資信託の違いと、選ぶべき判断基準についてお伝えしていきます。
目次
ETFと投資信託って何?
ETFも投資信託もファンドと呼ばれる金融商品になります。
仕組みとしては、
①一般の投資家からたくさんのお金を集める。
②集まったお金を資産運用のプロが、株や債券を買って利益を生み出す。
③生み出された利益を、出資した金額に応じて投資家に分配する。
という仕組みになります。
・投資をしたいけど、お金は少額しかだせないから分散投資ができない・・
・お金はあるけど、忙しくて自分では運用できないからプロに任せたい・・
こういった方に利用されているのがETFや投資信託になります。
ETFとは?
ETFとはExchange Traded Fundの略で、上場投資信託と呼ばれています。
つまり、上場している投資信託ということです。
投資信託とは?
投資信託とはETFと異なり、上場していないファンドという事になります。
その為、違いとしては、証券市場に上場をしているか、上場していないか。
これがETFと投資信託の違いになるのです。
「で、結局何が違うの?」
と、多くの方が感じたと思います。
上場しているか、上場していないかというだけではあるのですが、その事によって、売買方法や手数料などが変わってきます。
ここからはETFと投資信託の具体的な違いを見ていきましょう。
ETFと投資信託の違いは大きく5つ!
ETFと投資信託を5つのポイント毎に違いを確認していきましょう。
①証券市場に上場しているか
上場の有無についての違いは冒頭にご案内した通りです。
ETFは証券市場に上場している投資信託。
投資信託は証券市場には上場をしていません。
②購入窓口の違い
ETFは、証券市場に上場しているので証券会社の口座を利用して売買することができます。
つまり、証券会社で購入する事ができるのがETFになります。
一方、投資信託は商品によって、販売窓口が異なります。
証券会社、銀行、郵便局などで購入する事ができます。
販売会社によって、購入時にかかる手数料が異なるので、購入する場所は慎重に選定する必要があります。
③販売価格の決まり方
ETFは証券市場に上場しているので、いつでも取引をする事ができます。
その為、値段は常に変動をしています。
一般的な株式と同じように、値動きをチャートで調べ、時価を確認することができます。
投資信託は1日に1回だけ値段が決まります。
その為、1日の中で値動きはありません。
今日、投資信託を買いたいという依頼をだす場合、翌営業日の投資信託の販売価格で購入するという事になります。
④売買方法
ETFは、時価になりますので、値段は常に変動をしています。
その為、証券会社で購入する際の注文方法には、指値注文と成行注文から選ぶことができます。
この値段で買います!というように、値段を指定(指値)して注文をする事になります。
メリットとしては希望の値段で購入できる事、デメリットとしては、その値段で売買が成立しない場合、購入する事ができない可能性もある事です。
売りたい方がいたらいくらでもいいから買います!というように、値段を成行に任せて注文する事になります。
メリットとしては売りたい方がいれば、買える可能性が高い事。デメリットとしては、思った以上に高い値段で売買が成立してしまう可能性もある事です。
投資信託は、口数を指定するか、金額を指定して注文する事ができます。
※投資信託の単位は口(くち)になりますので、1口、10口と数えられます。
投資信託の基準価額は1日1回だけ決まるので、
・10口買います!
・10万円分買います!
というように口数か金額を指定して注文をだすという事になります。
・10口買います→101,000円で10口購入
・10万円分買います→90900円で9口購入
というように、翌日、購入金額や購入口数が確定するということになります。
※販売手数料などは考慮しない
⑤コストの違い
ETFも投資信託もそれぞれコストが必要になるタイミングが大きく3回存在します。
・買った時
・保有している時
・売った時
それぞれ確認をしていきましょう。
・買った時のコスト
ETFは証券会社毎に売買手数料がかかります。
ですが、ネット証券での取引だと、売買手数料が非常に安くなってきているので、個人投資家には追い風です。
購入時手数料は少額を積み立てていく資産運用には、大きな違いになってきますので、
売買手数料が安いネット証券を利用するのがオススメです。
→30代サラリーマンが資産運用に選ぶべきネット証券を徹底比較!
投資信託は購入時手数料がかかります。
購入時手数料は販売窓口や商品によって違いが大きいので注意が必要です。
例えば、銀行窓口で投資信託のラインナップを見ると、購入時手数料が3.0%かかる商品もあります。
100万円分購入するには3万円減った状態から資産運用がスタートするという事です。
最近は、ノーロード(購入時手数料無料)の投資信託も増えてきています。
投資信託を検討する際は、購入時の手数料に注意しましょう。
基本的には販売窓口で購入せずに、ネット証券を利用するのが良いですね。
・保有している時のコスト
保有している時にも手数料が必要になります。
ETF、投資信託共に、信託報酬というコストが必要になります。
これは、あなたのお金をプロが運用してくれているので、その報酬として払う報酬になります。
ちなみに、販売会社は販売時に手数料を取っていたにも関わらず、信託報酬も一部受け取っています。
売った時だけでなく、保有している時も手数料を取られるという事になります。
販売会社が投資信託などを一生懸命販売する理由が見えてきますね。
ETFの場合、販売会社がない(証券市場で時価で売買できる為)ので、
信託報酬が投資信託に比べると低い場合が多いです。
・売った時のコスト
ETFは購入時と同じで売買手数料が必要になります。
こちらもネット証券であれば低コストなのでオススメになります。
投資信託は信託財産留保額という手数料がかかります。
売却した際、投資信託の基準価額に応じて所定の手数料がかかってしまいます。
信託財産留保額とは、投資信託を保有し続けている他の投資家に迷惑をかけないという理由で徴収されています。
ただ、投資信託の中には、信託財産留保額が設定されていない商品もありますので、きちんと確認しましょう。
ETFと投資信託はどっちのほうがいいの?
ETFと投資信託で様々な違いがありました。
結局のところ、
「で、ETFと投資信託はどっちがいいの?」
という質問が聞こえてきますね。
個人的な結論としては、時価で値動きを確認ができ、手数料にメリットが大きく、配当金を受け取れるETFを選んで資産運用を進めることにしました。
資産運用において、どの商品を、どんな資産配分で増やしていくかは、投資の目的によっても異なります。
投資初心者であれば、続けやすいスタイルを選んで少額で始めるのが良いでしょう。
前提:個人の投資スタイルや価値観で大きく異なる
ETF、投資信託共に、資産運用の大きな力になってくれる金融商品になりますので、
どちらの方が優れているかというよりは、投資する人のスタンスや価値観によって異なります。
例えば、仕事中に値動きが気になってしまうサラリーマンであれば投資信託。
給料がなかなか上がらないから、少しでも配当金を受け取りたい会社員であればETF。
このように、あなたにとって資産運用を続けやすいかを基準に選択するのが良いでしょう。
→30代サラリーマンの資産運用の始め方【超初心者でも1週間でスタートできる】
こちらの記事で、超初心者の投資家であっても、資産運用を1週間でスタートする土台を身に付けられます。
まずは少額から積み立ててみよう
ETFと投資信託の違い、そしてどちらを選ぶべきかをまとめてきました。
結論として、ETFであっても、投資信託であっても、きちんと積み立てていき、複利で運用していくには優れた金融商品であるということです。
販売手数料がやたら高い商品などを避ければ、きちんと積み立てることで、資産運用の大きな味方になってくれます。
最も大切なのは行動する事。
資産運用を始める前に、不安を100%取り除くことは難しいです。
とはいえ、いきなり大きな投資をして、取り返しのつかない損失をだしては元も子もありません。
まずは少額からスタートし、少しずつ知識と経験を増やしていく事で、資産運用に慣れていきましょう。
→30代サラリーマンの資産運用の始め方【超初心者でも1週間でスタートできる】
こちらの記事で、超初心者の投資家であっても、資産運用を1週間でスタートする土台を身に付けることができます。
関連記事
たつや@3年後にサイドFIRE
最新記事 by たつや@3年後にサイドFIRE (全て見る)
- 30代サラリーマンからサイドFIREを目指すための15のチェックリスト! - 2023年8月7日
- PROJECT XENO(プロジェクトゼノ)とは?特徴と将来性を徹底解説! - 2023年6月10日
- 【営業の魔法11】肯定暗示法、クロージングはイエスを前提に言い切る! - 2022年4月29日