こういった疑問をお持ちの方に向けて記事を書いています。
・ウェルスナビの手数料は高いのか?
・ウェルスナビと他のロボアドバイザーの手数料を比較してみた。
・ウェルスナビに手数料を支払っても投資するべきか?
・ウェルスナビの手数料が高いのか知りたい人!
・ウェルスナビと他のロボアドバイザーを比較検討したい人!
・ウェルスナビを利用して投資するか悩んでいる人!
ウェルスナビは完全にほったらかしできる投資で、働く世代である30代が利用者として最も多いロボアドバイザーによる投資サービスです。
もちろん、ウェルスナビで資産運用していくには運用手数料が発生します。
長期で投資をしていくにあたって、必ずかかるコスト(手数料)は重要な判断ポイントになります。
ウェルスナビの手数料は高いのか?他のロボアドバイザーと比較も踏まえて詳しく見ていきましょう。
目次
ウェルスナビの手数料は高いのか?
ウェルスナビの手数料は、預かり資産の年率1%(税別)になります。
預かり資産は運用実績に応じて変動しますので、毎日1日分が計算されていき、1ヶ月分の合計手数料が翌月1日に請求される仕組みになっています。
ウェルスナビの手数料を計算してみた
ウェルスナビの手数料はシンプルな計算式で確認できます。
1日分の手数料=計算日の預かり資産の評価額×1%(手数料率)÷365日×1.1(消費税分)
ということで、具体的な運用金額を想定して確認しておきましょう。
例えば、預かり資産が100万円だとしたら、1日約30.1円の手数料になります。
※100万円×1%÷365×1.1=30.13698・・(約30.1円)
年率1%の手数料と聞くと、信託報酬の安い投資信託やETFと比較すると、高い手数料だなと感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
ウェルスナビでは手数料の長期割引や、実質負担している手数料もあります。
年率1%の手数料を支払うことで、どのようなサービスを受けられるのか合わせてみていきましょう。
ウェルスナビの長期割引手数料について
ウェルスナビでは、資産運用の継続期間と運用額に応じて手数料の割引があります。
50万円以上200万円未満を預けて運用している場合、7ヶ月目から0.01%ずつ手数料が下がり、0.9%まで下がります。
200万円以上を預けて運用している場合、7ヶ月目から0.02%ずつ手数料が下がり、0.9%まで下がります。
つまり、長期投資を継続することで、最大0.9%まで手数料を下げることができるということです。
ウェルスナビの預かり資産が3000万円を超える部分は0.5%になる!
ウェルスナビの預かり資産が3000万円を超える部分については、手数料は0.5%になります。
ウェルスナビで長期投資をしていくことで、より多くのお金を投資にまわすことができれば、安い手数料で運用する事も可能になります。
ただ、3000万円を超える部分についてのみ0.5%になるので注意しましょう。
ウェルスナビの手数料には信託報酬は含まれていない!
ウェルスナビの年率1%の手数料の中には、投資先であるETFの信託報酬は含まれていません。
ウェルスナビはリスク許容度に応じて5つのポートフォリオが作成されます。
投資先としては6銘柄から7銘柄のETFと厳選されています。
実は、ETFにはそれぞれ信託報酬と言われる運用手数料が引かれて基準価格が算出されます。
つまり、ウェルスナビに投資をするということは、
ETFの信託報酬+ウェルスナビの年率1%の手数料
上記の運用手数料を、実質負担しているということになります。
ウェルスナビは投資先のポートフォリオを公開しているので、各ETFと信託報酬を確認してみましょう。
・米国株(VTI):0.03%
・日欧株(VEA):0.05%
・新興国株(VWO):0.12%
・米国債券(AGG):0.04%
・金(GLD):0.4%
・不動産(IYR):0.43%
上記が、ウェルスナビの年率1%の手数料とは別に負担する手数料ということになります。
実は、ウェルスナビに投資しなくても、ポートフォリオが公開されているので同じ銘柄を購入することは可能です。
なので、上記の銘柄をバランスよく個人で買うことができれば、1%の手数料を支払わなくてもよいということになりますね。
では、ウェルスナビを利用するメリットはないのでしょうか?
ここからは、ウェルスナビのサービスについて詳しく見ていきましょう。
ウェルスナビのサービスについて
ウェルスナビでは1%の手数料を支払うことで、様々なサービスを受けることができます。
具体的には下表のような項目があります。
ネット証券でも、口座開設や入出金が無料なのは多いですが、実は取引手数料の無料がポイントになります。
ウェルスナビで投資をしているETFは全て米国市場で買うことができます。
しかし、個人で投資をする場合、為替手数料や売買手数料が必要になってきます。
投資先のETFの価格だけではなく、ドル円の為替にも注意を払わなくてはならないのです。
また、1万円の積立投資をする場合、ウェルスナビであればポートフォリオに沿って分散投資ができますが、個人で行う場合には1万円では全てのETFを均等に買うことはできません。
その為、維持管理も大変ですし、適切な分散投資を続けるにはある程度の投資スキルと資金が必要ということになります。
こういった手間暇を考えると、投資経験者であればウェルスナビの手数料は高いかもしれませんが、投資初心者であれば年率1%という安い手数料で運用をしてくれるのはお得ともいえますね。
ウェルスナビと他のロボアドバイザーの手数料を比較してみた。
ウェルスナビの手数料が、他のロボアドバイザーの手数料と比較して高いのか、安いのかを確認していきましょう。
今回は、テオ(THEO+docomo)、楽ラップ(楽天証券)の3つのサービスを比較していきます。※2020年11月15日時点
3社とも僅差ではありますが、それぞれ特徴が見えてきますね。
運用直後であれば、「楽ラップ」が税込で0.963%と最も安くなります。
3000万円を超える部分に関して「ウェルスナビ」と「テオ」の0.5%が目立ちます。
もしくは長期継続をしていくと「ウェルスナビ」の0.9%が安い手数料となっていきますね。
また、dカードGOLDのユーザーであるなど、条件はありますが「テオ」の最大0.65%という手数料は圧倒的に割安になってくるのではないでしょうか。
ここからは、テオと楽ラップについても詳しく確認していきましょう。
テオ(THEO+docomo)
テオ(THEO+docomo)は、ウェルスナビと同じロボアドバイザーによるお任せ投資ができるサービスとなります。
手数料についてはウェルスナビと近い条件となり、預かり資産に応じて手数料がかかるということで計算もしやすいですね。
ウェルスナビが長期継続によって0.9%まで割引きサービルがあるのに対して、テオではdカードGOLD利用者を対象とした手数料割引サービスがあります。
テオの「カラーパレット」というサービスで、運用金額1万円以上でいきなり年率0.9%になってしまいます。
50万円以上で年率0.8%、100万円以上で年率0.7%と達成のハードルも低めなので、dカードGOLDを利用している人なら、手数料の面でいうとテオの方がお得といえますね。
楽ラップ(楽天証券)
楽ラップの固定報酬型では、税込で最大年率が0.963%になります。
ウェルスナビとテオが1%(税別)なので、実質1.1%と考えると、楽ラップはスタートした直後の手数料を安く始められると言えるでしょう。
しかし、ウェルスナビの長期継続の手数料割引や、テオのカラーパレットによる手数料割引がないので、長期継続を前提に考えている方は注意が必要ですね。
また、3000万円を超えてくるとウェルスナビとテオが手数料は0.5%になりますので、楽ラップよりも安い手数料で運用していけることになります。
ロボアドバイザーを手数料で比較したらどこに投資したら良い?
ここまで3社のロボアドバイザーの手数料を比較してきました。
結論として、
・長期投資を低額で積立していくならウェルスナビ!
・dカードGOLDを利用できるならテオ!
・投資直後から少しでも割安な手数料を狙うなら楽ラップ!
という結論になりました。
あくまで手数料だけの比較になりますので、各サービスの特徴を確認して、ご自身に合った運用先を選んでいきましょう。
ウェルスナビに手数料を支払っても投資するべきか?
結論としては、ウェルスナビの手数料は、
・投資初心者にとっては安い!
・投資経験者にとっては高い!
ということになります。
もう少し詳しく解説していきます。
ウェルスナビは投資初心者にとっては安い手数料である。
ウェルスナビをきっかけに投資を始めたいという人にとって、年率1%は安い手数料といえます。
確かに、ウェルスナビのポートフォリオを参考に、同じETFに分散投資をするということは不可能ではありませんが、ある程度の資金と投資スキルが必要です。
①1万円の積立では、同時に6種類から7種類のETFに投資ができない。
②ネット口座を開設して、為替手数料、売買手数料を踏まえて投資をする必要がある。
③値下がりの時に焦って売却してしまうなど、主観によって影響を受ける可能性がある。
長期・積立・分散をしていく為には、途中で投資を辞めてしまったり、投資ルールを大幅に変えてしまっては投資効率は半減してしまいます。
年率1%の手数料を少しでも下げるために、結果として、大きな労力を割いてしまうのであれば、投資はウェルスナビに任せて、仕事や家庭に時間を使った方がメリットが多いかもしれません。
従って、投資初心者にとってはウェルスナビは手数料を支払っても利用するメリットがあると言えます。
ウェルスナビは投資経験者にとっては高い手数料である。
すでに投資経験があり、投資信託や米国ETFで運用をしているような投資経験者にとっては、ウェルスナビの手数料1%は高いといえます。
確かに、投資先のポートフォリオや長期分散投資の考え方は参考になりますが、投資対象である銘柄を当たり前のように購入しているのであれば、無理にウェルスナビを利用する必要はないでしょう。
「ネット証券ですでに買っているETFばかりだった」
「すでにポートフォリオをチェックする習慣が身に付いている」
こういった投資経験者の方は、無理にウェルスナビを利用する必要はないといえます。
また、今は投資初心者であったとしても、将来的には自分自身でも投資をしていきたいという方もいるでしょう。
そういった方には、ネット証券口座の開設、もしくは1株500円から国内の高配当株に投資ができるネオモバがおすすめです。
ウェルスナビはどんな人に向いているのか?
ウェルスナビは年率1%という手数料はかかるものの、投資を続けていくにあたってのハードルは非常に低い投資サービスといえます。
その為、以下に当てはまる人にはウェルスナビのサービスはおすすめと言えるでしょう。
ウェルスナビの運用に向いている人
・三日坊主な人
・面倒くさがりな人
・これから投資を始める方
・仕事が忙しくて時間がとれない方
・毎月の収入から積み立てをしていきたい方
こういった方は、ウェルスナビのほったらかし投資が向いています。
ウェルスナビの運用に向いていない人
・投資経験がある方
・自分で取引をしたい方
・投資に使える時間が確保できる方
・すでに長期分散投資を実践している方
ウェルスナビでは年率1%という手数料がかかってしまいます。
その為、ウェルスナビのサービスに含まれている内容を、すでに実践されている方には向かないと言えるでしょう。
ウェルスナビの手数料まとめ
ウェルスナビの手数料は、預かり資産に対して年率1%(税別)になります。
長期投資の割引が適応されると、最大で0.9%(税別)まで手数料が割引されます。
※預かり資産50万円以上で運用開始から5年目以降
※預かり資産200万円以上で運用開始から2.5年目以降で0.9%になります。
長期割引はスマホやパソコンから簡単にチェックできるので安心です。
もちろん、ウェルスナビが投資しているETFには信託報酬はかかります。
その為、自分で直接ETFを買っていける方には年率1%の手数料は高いと感じるかもしれません。
ただ、ウェルスナビはETFを買うだけではなく、少額からでも6種類から7種類のETFに分散投資ができ、長期運用に必要不可欠なリバランスなどを自動で行ってくれます。
また、年率1%の手数料には売買手数料や為替手数料も含まれている為、
「投資の手間はできるだけ減らしたい!」
「投資について、これから少しずつ学んでいきたい!」
こういった方には、ウェルスナビはおすすめな投資先といえるでしょう。
実際にウェルスナビが儲かるのかどうか。
ウェルスナビの評判を詳しく知りたいという方はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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