30代で転職を検討しているのであれば、コロナ不況やオリンピック後に経済が縮小する可能性を考えて、今すぐに転職活動を始めるべきです。
まだまだ収まる気配のないコロナウイルスですが、アメリカやヨーロッパでは日本以上に感染が拡大し、リーマンショックを超える不況が訪れる可能性もあります。
当然ですが、不況になれば、企業の人材募集は減ります。
コロナウイルスの影響で倒産、解雇が続けば、就職、転職希望者はどんどん増えるでしょう。
転職市場において、ライバルは多いのに人材を募集している企業は減っていく、買い手市場になってから転職活動を始めては遅いです。
転職を検討している30代は、今すぐに行動を開始するべきです。
今回はコロナ不況で転職市場はどうなるか?
すぐに転職活動をするべき30代と、転職活動をしないべき30代についてもお伝えしていきます。
目次
コロナ不況で転職市場はどうなる?
採用者数を減らす、もしくは採用活動を休止する企業が確実に増えてきています。
中途採用を一時停止している企業が外資系で22%、日系企業で5%という回答でした。
引用:エンワールド・ジャパンの調査結果 2020年2月27日公開
対象:企業の人事・採用担当者554名から回答
コロナウイルスの拡散が拡大している外資企業においては5社に1社は中途採用を一時停止しています。
日本でもコロナの拡散が進んでしまうと、海外と同様に中途採用を見直す企業は増えるでしょう。
倒産・解雇が増えれば転職希望者は増えていく
コロナ不況でマイナス業績がでている企業は倒産、人件費カット、リストラ。
こういった決断が企業によってなされてしまえば、転職希望者は増えていくでしょう。
業界によっては、ほとんどの企業でマイナスの影響を受けています。
企業の信用力を調査する帝国データバンクが発行している、
帝国タイムスにおいても、
・旅館、ホテル
・飲食店
・各種商品小売
など、すでにマイナス影響がでている企業は、今後も苦しくなると予想されます。
引用:帝国タイムス 2020年3月25日発行
実力や経験が豊富な人材であっても、企業の業績悪化によって、転職せざるを得ない状況になり得るのです。
業績悪化による転職希望者が増えるということは、転職活動中の人にとっては、実力のあるライバルが増えるということになります。
そうなってから転職活動を始めて、希望の条件で転職ができるでしょうか?
不況時でも人材を求めている企業はある!
コロナで不況、不況と悲観的になるだけではいけません。
不況時においても、人材を求めている企業は確かに存在します。
また、コロナの影響で在宅者向けのサービスや、リモートワーク関連の業界は需要が高まっているケースもあるのです。
ネガティブなニュースだけに振り回されるのではなく、現状を受け入れた上で、行動をしていくのが転職活動では大切になります。
30代の経験者こそ求められる!
30代だからといって転職に対して消極的になる必要はありません。
今後の不況が続くと想定した場合、教育に時間が必要な新卒や第二新卒ではなく、
すでに社会人の経験や実績のある転職希望者を採用して、売り上げに繋げようとする企業もあります。
厳しいですが、不況で赤字が続いている中で、成果がでるまで時間のかかる新卒や第二新卒を育てる余裕がない企業もでてくるでしょう。
・今の業界だと今後が不安だ・・
・もっと安定した業種に転職したい・・
転職をするべき理由があるのであれば、少しでも早く行動することが必須です。
不況時でも新卒採用を進めている企業は安定している?
不況になればなるほど、即戦力にならない新卒を採用するのは難しくなります。
逆に考えると、不況時においても新卒の採用活動を続けているというのは、
企業の役員や人事担当者が、今後も社員を増やして、教育していく見通しがたてられているということです。
もちろん、中途採用も企業の希望とマッチすれば、積極的に採用してくれる可能性が高いです。
不況時に転職活動をしていく際の目安になるといえますね。
コロナ不況ですぐに転職活動をするべき30代は?
景気状況に関わらず、転職を考ているなら、転職活動をしながら選択肢を増やしていくべきです。
転職活動をすぐにするべき30代の特徴をまとめていきます。
①今すぐ転職したい!
転職活動を元から始めようと思っていた、もしくはすでに始めていたという方は、
不況だからと転職活動を辞めるのではなく、引き続き、転職活動を進めるのが良いでしょう。
転職活動はタイミングが大切です。
どんなに転職をしたくても、受け入れる企業のポジションに空きがなければ、転職はできません。
不況が長引けば、せっかくのポジションも縮小していってしまいます。
早めに情報収集をして、目標の条件で転職するために、さらに転職活動に力をいれるべきですね。
②勤めている企業が傾きだしている
当たり前のことですが、企業は利益がでていなければ、給料も出せないですし、雇用を継続し続けることもできません。
せっかく実力があったとしても、企業の業績悪化により、
・ボーナスカット
・給料の減額、昇給の見送り
・各種手当のカット
・リストラ、解雇
様々なリスクがあります。
30代になってくると、家族や将来のために、少しでも収入を増やして、余力を確保しておきたい世代。
そんな中で、収入が減っていく現状をただただ見ているだけではいけません。
万が一の時に、あなたの大切なものを守れるように、他の業界で活躍できないか、転職活動を始めてみることが大切です。
選択肢があるというだけで、日々の生活にも安心感がでてきます。
コロナ不況ですぐに転職するべきではない30代は?
不況の際に、全ての30代が転職活動を始めるべきではありません。
景気が悪いということは、転職後の条件も厳しくなる可能性もありますし、
転職先が、勤続年数が短いという理由で、優先的にリストラ勧告してくる可能性だってあります。
転職活動を慎重に進めるべき30代をまとめていきます。
①未経験の業界、業種への転職を考えている
不況時には成果がでるまでじっくりと教育をする余裕が企業にはありません。
仮に採用されたとしても、新卒や第二新卒と同じくらいの条件提示になってしまう事もあるでしょう。
転職をして収入が大きくさがってしまうと、生活にも支障をきたしてしまいます。
また、仕事を覚え、昇給や歩合で給料が増えるまで時間が必要になります。
どうしてもやりたい仕事であれば、慎重に転職を検討するべきです。
ただ、未経験の業界であっても、業種が同じ転職。
例:保険会社の営業職から不動産会社の営業職
もしくは、未経験の業種であっても、業界が同じ転職。
例:不動産会社の営業職から不動産会社の事務職
経験を活かして転職ができれば、強みを発揮できる可能性があります。
30代の転職においては、すでに経験や実績があるというのが強みになりますので、
強みを活かして転職活動を成功させましょう。
②3ヶ月~6ヶ月生活をできる貯金がない
貯金がない場合、焦って転職をして収入が減ると、
日々の生活が成り立たなくなってしまう可能性があります。
転職活動をする場合、いきなり会社を辞めずに、働きながらでも少しずつ転職活動をしていくように心がけましょう。
内定がとれたとしても安易に転職をせず、きちんとキャリアアップして、年収アップに繋がるかも大切です。
また、今の給料の中からでも、きちんとした貯金ができるように、転職活動を始める前に、日々の生活習慣を見直すことも大切になるでしょう。
不況のタイミングだからこそ、毎月の支出に無駄がないか、急いで転職して生活は問題ないか。
客観的に見極めてから転職活動を本格化していくようにしましょう。
ニュースに振り回されず、きちんとした情報収集を始めよう
不況が迫ってくると、不安や焦りから、安易な判断で取り返しのつかない選択をしてしまう可能性が高くなります。
勤め先が安定しているにも関わらず、焦って転職をしてしまったり、
逆に、企業が傾いてきているにも関わらず、何も対策をしていないまま過ごしてしまったり、
いざ、万が一が起きた時に、準備しているかしていないかで大きな差が生まれてしまいます。
転職をするべきか?しないべきか?
リアルな一次情報がなければ、個人で判断するのは難しいでしょう。
今はインターネットやメディアで情報があふれているので、ある程度の情報収集は可能かもしれません。
しかし、転職を検討している企業や、勤めている企業の業界が今後どうなるのか。
直接、企業の役員や人事担当者に聞くのも難しいでしょう。
だからこそ、企業からの情報が集まる転職エージェントを活用するべきです。
狙っている業界の求人が大幅に減っている、逆に求人に力を入れ始めた業界など、ネットでは分からない情報を得ることができます。
その上で、あなた自身がどういった選択をしていくべきか、判断するための客観的な材料になるでしょう。
不況の時こそ、信ぴょう性の乏しい情報で行動してはいけません。
すぐに転職したい30代も、今後に備えて準備しておきたい30代も、
まずは転職エージェントと相談をすることから始めましょう。
私自身、今の勤め先には満足していますが、
今後の業界がどうなるかも気になるので、改めて転職エージェントに相談を始めました。
転職をすぐにしないとしても、転職市場を知っておくことはリスクヘッジにもなります。
私自身、30代で2回の転職活動をしました。その際に活用した転職エージェントについて詳しくお伝えしてあります。
→【30代向け】30代の転職で役に立った転職サイトと転職エージェントを紹介します
あなたの勤め先や、転職を考えている業界がどうなっているか、詳しく聞いてみることをオススメします。
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